消火器の処分・回収・リサイクル

エコサイクルシステムとは

メーカーだから可能なリサイクル「ハツタエコサイクルシステム」

ハツタでは、消火器において、工場廃棄物などを徹底的に減少させています。そしてリサイクルをふまえた再資源化、環境負荷物質の削減などを追求する製品設計。さらに使用済み消火器の部品・材料を最大限、利用しています。このように、ハツタの消火器には、開発、製造から、販売、サービス、リサイクルといった商品ライフサイクル、すべての段階でハツタの環境への考え方が色濃く反映されています。

ハツタの「エコサイクルシステム」は、回収した消火器を分解し、部品・本体容器は再資源としての活用・薬剤は本社工場にてリサイクル!

粉末消火薬剤は、国家検定規格である「消火器用消火薬剤検定細則」に基づき、平成15年5月30日に承認を受け、同年6月23日より個別検定を
受検し、リサイクルを進めております。

ハツタの環境技術とは

不用になった粉末消火薬剤をリサイクル

ABC粉末消火薬剤のリサイクルにより飛躍的にリサイクル率が高まりました。消火器からとりだされた消火薬剤は異物・変質物を除去し、ハツタ独自のシリコーン処理、水分の除去を行って均質化し、原料化します。そして蛍光X線分析装置による厳しい検査に合格し、現行製品と同等の性能・品質を有するものだけが消火薬剤としてリサイクルされます。このリサイクル薬剤を用いて製造した消火薬剤は、新品の消火薬剤と同じ扱いとなります。粉末消火薬剤をリサイクル使用することは、「限りある資源の有効利用」と「地球環境汚染防止」に貢献でき、環境問題に取り組むハツタとしても今後さらに力を注いでまいります。

  • 『回収品のシリコン処理装置』粉末再生加工

    変質物と異物が取り除かれたABC粉末消火薬剤は、特殊シリコン等と特別な方法で混合し、約1時間かけて完全に再生されます

  • 『高性能蛍光X線分析装置』回収粉末の分析

    出来上がったABC粉末消火薬剤は、X線分析により、元素レベルで異物が除去されていることが確認されます。

液体消火薬剤のリサイクル

液体消火薬剤は、エマルジョン燃料の混合物として利用されています。エマルジョン燃料とは、燃料と水分(液体消火薬剤)を混ぜ合わせることにより燃焼温度を下げた燃料です。

※消火薬剤回収についてのお願い

再生・再利用を推進していく上で、消火薬剤の回収が大切になります。薬剤に不純物(異なる薬剤、水分、ゴミ等)が混入しておりますと、再生が出来なくなることがあります。回収薬剤には不純物の混入を避けて頂きます様ご協力お願い致します。

エマルジョン燃料

「エマルジョン燃料」とは、燃料と水分(液体消火薬剤)を混ぜ合わせることにより燃焼温度を下げた燃料です。

エマルジョン燃料のメリット

  • 燃焼温度が下がることで燃焼時に発生するNoxが減少
  • 燃料に含まれる水分が「マイクロ・エクスエクスプロージョン」という現象を起こすことにより、燃料の混合を促進し煤じん等の発生が格段に低減される。

エマルジョン燃料は燃焼温度が低いことから石炭などの代わりに用いられ、主にセメントの焼成などに利用されています。右記は液体消火薬剤(廃アルカリ)をエマルジョン燃料化する際のフローです。

臭気対策

活性炭吸着処理:3ヶ月に一度、明石市環境政策課に報告

ハロン1301消火薬剤回収システム(消防環境ネットワーク)

1994年以降、ハロンの生産等が全廃されたことを踏まえ、消防環境ネットワークを中心としてハロンの適正な管理、回収・再利用、リサイクルハロンの活用による必要量の供給が関係者の自主的な取り組みのもとに実施されており、当社も積極的な回収に貢献しております。

アルゴナイト消火薬剤

アルゴナイト(IG55)は、窒素とアルゴンといった自然界に存在する物質を成分としています。そのためハロンは最も効果的な消火剤として広く利用されていましたが、地球保護の役割を果たすオゾン層を破壊する為、モントリオール議定書に基づきハロンは製造中止となり、一日も早い全廃の声が高まっています。また、炭酸ガス等の大気への大量放射は地球温暖化を進めており、京都会議によりそれらの放射量が規制されることになりました。弊社が日本で初めて登場させた「アルゴナイト(IG-55)」は「地球にやさしい」をコンセプトに、大気中に存在する窒素50%・アルゴン50%を混合させた消火薬剤です。もちろん、オゾン層破壊係数0、温暖化係数0です。

ガス系消火設備比較表